2025.04.23

誰もが挑戦できる社会をつくる、WorXが目指すキャリア支援の形


小南 秀憲
大学卒業後、新卒から主にIT業界にて約14年間のキャリアを積む。日系、外資系で10年ほど法人営業を経験し、その後4年ほどセールスイネーブルメントとして中途入社者向けの育成プログラムの企画・運用を担当。WorXの立ち上げ時からカリキュラム設計に携わり、2024年2月に入社。現在はリスキリング部門にて転職後の活躍に必要な実務スキルの獲得を支援する領域で責任者を務める。

営業から教育の道へ──私がWorXで挑戦する理由

私がWorXに入社したのは2024年ですが、2021年のWorX立ち上げ時からプロボノ(スキルを活かしたボランティア)として携わってきました。

きっかけは、当時はまだ珍しかった職種「セールスイネーブルメント」として働いていたことにあります。セールスイネーブルメントとは、営業組織が成果を最大化できるように社員教育を設計・運用する仕事です。
約10年間の法人営業としてのキャリアを活かして、中途入社の営業スタッフのスキルアップに取り組んでいました。

その頃はセールスイネーブルメントとしてSNSなどで発信している人は、私の他にほとんどいない状況でした。そのため、WorX立ち上げ準備中の社長から、Facebookを経由して声がかかったという経緯です。

社長からWorXのサービスを聞いたとき、心が動きました。「これこそ自分が本当にやりたかったことかもしれない」と感じたんです。

私はこれまでのキャリアで、万人に適した教育方法はないと感じてきました。人材に対して「磨けば光る」という表現をすることがありますが、磨き方との相性は人それぞれです。

私自身も、社会人4年目で転職した会社で挫折した経験があります。当時の上司が、磨いても光る人材かどうかわからなかった私のことを、諦めずに向き合いながら教えてくれました。
だからこそ、固定観念にとらわれることなく、どんな人にも可能性を見出したいという想いがあります。以前の職場でも他チームに伸び悩んでいる社員がいたとき、「私にあと1ヶ月時間をください!」と声を上げて育てた実績もありました。

そうした考えがWorXのビジョンと重なったため、社長と意気投合し、WorXのカリキュラム設計に一から携わるようになりました。

未経験から即戦力へ育てる、学習プログラムの裏側


WorXでの担当業務は、学習プログラムの新規構築・改善と、ユーザー(求職者)の支援です。

WorX立ち上げ当初は営業職を目指す人を支援するサービスを提供していたため、「営業未経験の方に何を教えたらいいのか」というフェーズから携わってきました。
自分が手がけたカリキュラムにより、ユーザーの希望に沿った仕事に転職できた事例が生まれたことで、手応えを感じました。その後もマーケティングやエンジニアなど、営業以外の職種に特化したクラスも新設しています。

くわえて、学習スケジュールの遅れや退校の要因分析を通して、全体の業務オペレーションの改修にも取り組んでいます。
さらにWorXが世の中に定着するために、あらゆる人のニーズに対応できる新たな学習プログラムの開発や、どんなに多くの方が入校されても高い質の学習体験を担保するためのオペレーション改善も今後の課題です。

また、プレイヤーとして、キャリアチェンジを目指すユーザーが、転職に必要な業務スキルを獲得できるよう一対一でサポートしています。
約3ヶ月間の学習期間中に、Zoomでのセッションやメッセージを通して学習面での不安や疑問を解消したり、転職後の実務を想定したロールプレイングを実施したりしています。

実際にこの仕事をはじめてみて、ユーザーに伝えた言葉が想像以上に響くことに驚きました。
たとえば、営業希望のユーザーが、ロールプレイングで用意したスクリプトを間違いなく読めて、抑揚のつけ方も上手だったため、そのことを素直に褒めたんです。
実はそのユーザーは、これまでの人生で話すのが上手いと言われたことが一度もない方でした。話し方を褒めたことをきっかけに学習意欲が上がり、無事に転職成功を実現しました。

人の可能性は、言葉一つで大きく変わります。私自身がIT業界で法人営業として働いてきた観点から褒めることで、学びを加速させています。


ユーザーの転職成功を支える、一対一の学びとは


とくにやりがいを感じるのは、ユーザーの方々が入校時は想像すらできなかった職種・働き方を実現できた支援が行えたときです。

ユーザーが不安を乗り越え、自信を持って新たなキャリアへ踏み出す瞬間に立ち会うたびに、心から喜びを感じます。

過去には、自己分析をしっかり固めた状態で入校したユーザーがいました。ご自身で得意な営業手法を見つけていて、それを活かした仕事がしたいとおっしゃっていたんです。
しかし、私たちから見ると、他にもさまざまな営業手法を身につけられるポテンシャルがありました。

そこで、「強みをさらに増やしていきましょう」とお声がけしたうえで、学習を通してスキルアップをサポートしました。

また、転職先で働くことを想定すると、テクニックだけでなくマインドセットも重要です。

ビジネスパーソンとして信頼されるためには、自分自身の振る舞いがどう見られるか自覚する必要があります。
ユーザーと関わる中で「このままのコミュニケーション方法をつづけると、ご本人が今後のキャリアで成長するための足枷になってしまう」と感じた場合には、厳しくお伝えしています。

こうした本来のビジネスシーンでは飲みに行ってはじめてぶつかるような領域までサポートしていることも、当社の特徴です。

WorXがここまでユーザーと向き合う理由


WorXが深いサポートを実現できる理由は、ユーザーの成功を自分ごととして捉えられる人が集まっているからです。

私たちにとって最も重要なのは、売上や契約数などのビジネス上の成果ではなく、一人ひとりのユーザーにとって理想的なキャリアを見つけて、実現することです。

そのため、ユーザーがWorXからの退校を検討した場合にも、無理に引き止めることはせず、その方にとって最良な選択肢は何かをフラットな目線で考えます。

ユーザーのことを第一に考えて、ゴールに向かって一緒に伴走できる環境だからこそ、ユーザーの成功を耳にするたびに喜びもひとしおです。

さまざまなバックグラウンドを持つユーザーを支援するのは、簡単なことではありません。
しかし、すべての人の可能性を信じて、教育に向き合える環境こそがWorXの最大の魅力だと感じています。

ユーザー目線を大切にしながら、自ら率先して働きかける意識


社内の課題に対しても、ボールを拾いあう意識を大切にしています。
スタートアップだからこそ、各々が自分の強みを活かして助けあうことが、会社の成長には必要です。
チームメンバーに対してもユーザーと同様、一人ひとりの強みを伸ばせるような接し方を大切にしています。

基本的にメンバー個人の裁量に任せていますが、共通して伝えているのは「仕事で行き詰まった際はユーザーの目線に立ち返る」ということです。
自分がユーザーだったらどう思うか想像することが、仕事をするうえで心のセーブポイントのような役割を果たします。
もちろん自信がなかったり不安だったりする部分はサポートするので、ご安心ください。

過去にとらわれず、新しいキャリアへ踏み出したい人を、本気で支える。それがWorXの仕事です。
教育の力で人生を変えたい──そんな想いを持った方と一緒に働けることを楽しみにしています。